小論文

January 19, 2024

AI添削ツールとは?

AI添削ツールとは?

「AI 添削ツール」とは、人工知能(AI)技術を使用して文書やテキストの校正や改善を行うツールのことです。これらのツールは、文法、スペル、句読点、スタイル、構成など、多岐にわたる側面でテキストを分析し、改善の提案を行います。AI添削ツールは、教育、ビジネス、出版など様々な分野で広く利用されています。


世の中でAIと騒がれているのは、OpenAIという米国の会社が発表したChatGPTというモデルです。このモデルは、2022年11月に世の中に登場しました。当時大きな話題となったのは、モデル3.5というもので現在も無料版として使えるようになっています。2024年現在では、GPT4.0というモデルに大幅にアップグレードされておりますが、こちらは有料(月々3000円程度)ということもあり、多くのユーザーは無料版である3.5をAIと認識している人も多いのです。一言にAIと言ってもどのモデルを利用したAIなのかということが非常に重要です。


小論文の添削は可能なのか?

はい、ChatGPTは小論文の添削を行うことが可能です。GPT-4は高度な言語理解能力を持ち、文法、スタイル、論理の流れ、文の構成など、小論文の多岐にわたる側面を分析し、添削や改善の提案を行うことができます。しかし、同じAIでもGPT3.5を利用すれば、結果が全く違ってきます。


GPT3.5を使ったAI添削

ChatGPT (無料版)に文法修正のチューニングをし以下を検証してみます。


「しょうしかのたいさくについて、政府は色々な方案を考える必要がある。たとえば、育児支援の充実や、働くお母さんのための支援策が考えられる。しかし、この問題の解決は、簡単ではないと思う。なぜなら、若者の間での結婚の願望が減っているからです。政府は、もっと若者の意見を聞いて、彼らが結婚しやすい環境を作るべきだ。」


修正部分のリストを以下に示します:


1. 「しょうしかのたいさく」 → 「将来の対策について」

2. 「政府は色々な方案を考える必要がある。」 → 「政府はさまざまな提案を検討する必要があります。」

3. 「たとえば、育児支援の充実や、働くお母さんのための支援策が考えられる。」 → 「たとえば、育児支援の充実や、働くお母さんを支援するための策が考えられます。」

4. 「しかし、この問題の解決は、簡単ではないと思う。」 → 「しかし、この問題の解決は容易ではありません。」

5. 「なぜなら、若者の間での結婚の願望が減っているからです。」 → 「なぜなら、若者の中での結婚の希望が減少しているからです。」

6. 「政府は、もっと若者の意見を聞いて、彼らが結婚しやすい環境を作るべきだ。」 → 「政府は若者の声をより聞き入れ、結婚しやすい環境を整備すべきです。」


これが、OpenAIの無料版3.5の評価です。しょうしかたいさくを将来と勘違いするほどのミスをしています。つまり、AIを使っていると言ってもGPT3.5であれば小学生2年生程度の処理能力しかなく、小論文添削をしてもらうということには及ばないレベルになります。これに反し、GPT4はどうでしょう?


GPT4.0を使ったAI添削

ChatGPT (有料版)に文法修正のチューニングをし以下を検証してみます。


「しょうしかのたいさくについて、政府は色々な方案を考える必要がある。たとえば、育児支援の充実や、働くお母さんのための支援策が考えられる。しかし、この問題の解決は、簡単ではないと思う。なぜなら、若者の間での結婚の願望が減っているからです。政府は、もっと若者の意見を聞いて、彼らが結婚しやすい環境を作るべきだ。」


この文には合計で6箇所の間違いがありました。


間違い箇所


1. 「しょうしかのたいさく」→「少子化の対策」

2. 「色々な方案」→「さまざまな方策」

3. 「働くお母さんのための支援策」→「働く母親のための支援策」

4. 「簡単ではないと思う」→「簡単ではないと考える」

5. 「若者の間での結婚の願望が減っている」→「若者の間で結婚願望が減少している」

6. 「若者の意見を聞いて」→「若者の意見を聴取して」


訂正後


「少子化の対策について、政府はさまざまな方策を考える必要がある。たとえば、育児支援の充実や、働く母親のための支援策が考えられる。しかし、この問題の解決は、簡単ではないと考える。なぜなら、若者の間で結婚願望が減少しているからです。政府は、もっと若者の意見を聴取して、彼らが結婚しやすい環境を作るべきだ。」


いかがでしょうか?添削レベルが全く違うことがわかります。コンピュータのバージョンの世界では、3.xxxから4.0(初めの桁が変わる)というのは、大幅なアップグレードを意味します。3.0から3.5への変更はそれほど重要なものではないのですが、3.5から4.0と1桁目の数字が変わるのは、大幅なアップグレードを意味します。


OpenAIは、今年中にGPT5.0の発表をを示唆しています。4.0がこれほど優秀なのに対し5.0が発表されたら想像を上回る添削能力があることは想像つくかと思われます。


世の中がAIという言葉を口にする裏には、技術的に細かい背景があります。


GPT4を試してみたいという方は、小論文の文法チェックGPT で公開しているので試してみてください。


ただし、GPT4を利用するにはOpenAIのPlusというサービスの購読が必要です。(月々3000円程度かかります。為替の価格によります)


OpenAIのサービスを利用しない場合は、ONLINESTUDYのAI小論文サービスをご利用ください。ChatGPTのアカウント不要で、最新のGPT4モデルで文字分析を行います。専任講師との二人三脚なので安心、安全にご利用いただけるようになっています。


お申し込みは、AI小論文サービスより。

rainbowhonu

Honu 先生

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